悲壮感調査員、工作員に目覚めるの巻

調査員

悲壮感調査員、工作員に目覚めるの巻

調査対象者のマンション張り込み。

早朝から対象者と同棲しているのは誰かを調査したいと担当者から言われているのだけど・・

なかなか出てこない。

夕方~夜間の張り込みで対象者を確認しようと何度も張り込みするも、全く確認できず。

時間を変えて調査をしようと、早朝から張り込み。

早朝すぎて暗い・・
暗いうちに張り込み場所の確認と雨風しのげる場所チェック。

ビルとビルの間にこっそり身を潜めてみるも・・間男状態で明るくなってきたらかなりヤバい人。
意外と堂々としていた方がいいのかな。

日が昇り、明るくなってきた。

街が動き出す。

出勤、通学の人達が動き出し、ビルやマンション近辺の清掃やゴミの回収。
忙しなく動く人波の中、一人だけ動かないのも不自然。

暗いうちに確認しておいた複数の張り込み箇所を転々と動き、待ち合わせ風、喫煙所で喫煙している風、道に迷ってる風など誰も見ていないかもしれないけれど小芝居を打つ。

すると・・・

「あら?誰か待ってるの?それとも鍵なくては入れない?」
と対象者の住むマンションの隣のビルの管理人の女性が声をかけて来た。

こうやって誰も見ていないようで見てるんだよね・・

--実は・・ここで待ち合わせしているんですけど来なくて・・電話も出ないし・・と困った風を装ってみる。

「それは困った男だね!そんな男、もう良いんじゃない?」

あれ・・?
男性だなんて一言も言ってないぞ?
自己中な男性に振り回されてる可哀そうな女感出てたのかな?

--でも。。もう少し待ってみます。。

完全に乗っかって悲壮感漂う女性を演じてその場を切り抜けました。
調査員から工作員に昇格する日は近いかも!?

ちなみに調査の結果は・・空振りでした(リアル悲壮感)

 

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