自宅マンションの真ん前の大通りからいつもだいたいタクシーに乗って移動する復縁屋案件の対象。
その対象の尾行調査をする為にその日の相棒と車で現場へ向かう。
対象はマンション前の大通りを渡って向かい側からタクシーで街方向へ行くって事で、自分たちもマンション向かい側の所に車を停めて待機。
マンションの入口はバッチリ見えるし、タクシー停まったらわかるし、すぐにタクシーを追える絶好の場所やでここ。
停めれて良かったなーなんて話しながら入口を見ていると、なんやら雲行きが怪しく…ポツポツと雨が降りだしたん。
まぁまだ傘をさす程でもないからマンションから出て来たらわかるかー、と。
傘さされたら顔が隠れてまうけど、その対象は顔が見えんでも体型がゴツいからわかりそうやし。
なんて言うてたらドンドン雨の勢いが増して来て一気に大嵐みたいになってんよ。
“バケツをひっくり返したような雨”
っちゅう表現をよくするけど、ホンマそれ!
何十個も同時にひっくり返したぐらいのやつ。
たかが数分でこんなにひどくなるもんなんやな!
車の窓が雨の激しさでぼやけ過ぎてもう周りが何も見えへんし、傘で顔が見える見えへんとかの問題ではなく、そもそも人の姿が全く認識出来へん。
夕立ちみたいなもんで、ある程度で落ち着くやろと思ってたけど逆に激しさが増してる感じがする。
けど何やろ?このワクワクする感じ。
早よ追いたい。
しかしいつまで待とうがタクシーが停まる事もなく、マンションから人が出て来る事もない。
残念ながら雨風が落ち着く事もなし。
ずっと暴風雨。
そんで追尾うんぬん以前に車の運転自体が危険との事で終了の連絡が入る。
そらそうか…。
※調査員ブログ