このお仕事をさせてもらうようになってから、私の抱いていた【探偵】というもののイメージが実際とはだいぶ違うものなのだと気づくのにそう時間はかからなかった。
とにかく地道にコツコツと積み上げて行く。
どちらかといえば、職人のような仕事であると感じた。
某有名少年名探偵や何かとじっちゃんの名にかけたがる探偵とは似ても似つかない仕事内容で、驚きこそはしなかったものの、あまりにもあれらの作品が良い意味でフィクションなのだと思った。
当然といえば当然なのだが、私の中である意味ホッとした部分があった。
私自身がどちらかといえば何かと凝り性であったり、加えて妥協を好まない性格というのもあって、それまで抱いていたイメージとは違い、職人ぽさのある探偵の仕事は私にとても合っていると感じれたからだ。
だからこそ、私の中の探偵のイメージが崩れたのは良かった。