復縁屋案件で接触する対象と直前まであってはいけないし見られてはいけない
ばったり遭遇した体を装うために対象の同行を観察しつつもバレてはいけない
そんな案件がありました
私を含めた三人の工作員でその日、外出すると予想される対象の家の前で張り込みます
私は接触工作をするので家の前ではなくだいぶ離れた位置にあるカフェで待機していました
長時間同じ場所にいる事は苦ではありません
しかし周囲にいる人はそうではありません
長時間いるわけですから何杯も飲み物を注文にて昼頃になればお腹もすくので軽食も注文します
そしていつまでもスマホと向き合っているのではたから見れば少し怪しく映っていたでしょう
今でこそテレワークやPC一台もってカフェで仕事をする人は多くいますが
それでもド平日に開店と同時に入店してひたすらスマホに向かっている人間はそうそういません
他のお客さんは入れ替わりがあるので突き刺さるような視線を感じていても時間が解決してくれます
しかし、店員さんはそういうわけにはいきません
何時でも動けるように利尿作用のあるコーヒーは避けてジュースや水ばかり飲んでいました
そうすれば自ずと視界の片隅で店員さん達がこちらを見ながら話している様子は何度も見かけるようになります
その日は計8時間もそのカフェで待機しました
なかなかに厳しい8時間でしたがそのかいあってか対象と接触する事に成功しました
しかし、店員さんからの突き刺さるような視線から逃れることはできませんでした。
※工作員ブログ