別れさせ屋案件の調査で今日はずっと公園のベンチに座ってるんやわ。
なんでか言うとそこからちょうど対象の職場が見えるん。
しかも向こうからは木が沢山あって見えにくいからメッチャ張り込みやすいねんよ。
昼間は公園に誰もおらんから何時間座ってても怪しまれたりせえへんし。
とか思ってたら小学一年生ぐらいの女の子が一人でやってきてね。
ブランコで遊ぶでもなく滑り台で遊ぶでもなく木に隠れて覗き込むように一点を見つめてる。
よく見たら私と同じ方向を見てるねん。
私が何を見てるんか気になって見てるんかな?とか思ったけどもずっと見てる。
たまに公園をぐるっと一周歩いてまた元の位置に戻って見てる。
え?何この子、探偵なん?
もしかして私の応援に駆けつけてくれたちびっ子探偵?
いや、ウチの会社は雇った覚えはないぞ。
ほんなら他社か?いやいやそんな事ある訳ない。
けども木に隠れながら顔だけ出して一点を見続ける姿は正に探偵やぞこれは。
見始めてから一時間以上経つけども子供の集中力やあらへんがな(笑)
そこからまた数分経った時、見てる方向から別の女の子が来た!
すると木に隠れていた子がサッと公園から小走りで出て行って「ひなちゃ~ん!」と手を振ってる。
あ、友達待ってたんかいな!に、したら早よ来過ぎやんか(笑)
二人でニコニコしながらブランコこいでる。楽しそうで何よりやわ。
公園の女の子にとっての対象者である友達が一時間ちょいで現れて良かったね!
こっちの対象者はもう三時間経つけど全然出て来ーへーーーーん!