復縁屋案件の契約したての依頼者さん。
1ヵ月後に対象者の生活リズムや接触ポイントが変わってしまうから、といった理由で環境が変わる1ヵ月以内に絶対に接触をして欲しいといった要望。
「早く接触して欲しい」
「早く連絡先を交換して欲しい」
「早く仲良くなって話を聞き出して欲しい」
早く早くって言われても・・・
まずは調査をして対象者の確認や行動パターン、接触ポイントの確認を丁寧にやっていかなければ絶対に上手くいかないのに・・
何でも下地が悪かったら仕上がりが悪いのは、安易に想像がつくでしょう。
しかも環境が変わったとて、調査をしっかりしていればいくらでも対応できるのに・・担当者も説明しているんだろうけど、こういうタイプは聞く耳を持ってくれないんだろうね。
分析班からの情報でも「典型的な自己中、人の話を聞かずに自分を押し通す人」だって事らしいし、仕方ない。
担当者も早く早く、アレやれコレやれとギャンギャン言われるのも可哀そうだし、やれるだけやるしかないか・・。
調査員が契約初日から稼働をしてくれたものの、1ヵ月以内にミッションクリアするにはやっぱり調査が足りないよ~!
行動パターンも接触ポイントもまだ情報が不足している状態にもかかわらず、とにかく急いでと依頼者・担当者から言われて渋々、最初の接触に向けて出発。
絶対に上手くいく気がしない予感は的中・・・
まだ固まっていない情報ばかりの中、接触どころか対象者を確認する事もありませんでした。
ちゃんと段階を踏んで下地を作らないと、難しい事を依頼者に理解してもらわないとね。
工作員だって暇じゃない!
行き当たりばったりの工作に拘束されていた時間を、他の工作に充てられる可能性もあるんだから。