退勤時の男性対象者に接触する工作。
調査員と工作員のペアで勤務先近辺に待機。
退勤時間になると100人以上の人たちがぞろぞろと駅の方へ流れ出す。
この中から対象者を見つけるだけでかなりの一苦労。
張り込みから3時間…ようやく対象が出てきた!!!
会社から駅に向かう人という人に揉まれながら尾行し駅のホームまで到着。
もうね、ここまでくれば半分成功したようなものです。
電車が来て対象が乗り込む。
対象と少し距離をとりながら電車に乗り込もうとした瞬間、、
ヌ"ァッッッ!!!(ノД`)ノ
小太りのサラリーマンに押されホームの列からまさかの離脱!!!
情けない声と共に崩れた体勢を立て直す頃に無情に閉まる扉。
対象者と調査員を乗せた電車が、目の前を通り過ぎていく。。本当にこういう時ってスローモーションに見えるのね~
って、ヤバイヤバイヤバイ!!!
3時間張り込んで電車に乗れなかったは洒落にならない、しかも俺、工作員だから!対象者に接触するの俺!!
このままでは担当者による制裁執行不可避!!!
次の電車が来るのは5分後、間に合わない。絶対に間に合わない。
「は?チャリあんだろ。」と鬼畜担当者者からの指令。
ちょ!何言ってるかわかんないす。電車に自転車で追いつくのは無理だって子どもでもわかりますよね?
とはいえ、担当者からの指令は絶対です。
考える間もなく駅を出て、レンタルサイクルを爆速で飛ばす。対象の降りる最寄り駅へ無心で突っ走る。(交通ルールは絶対に守りますよ)
ここでひとつわかったことがある。
マジで必死な時、電動アシスト機能よりも俺の方がスゲェ。
調査員から「次、対象者の最寄り駅に着くけど‥〇〇君、何分後に着く?」と連絡が来た。
はぁ?
既に私は最寄りで待機してますから!!!!
全力のドヤです。
尋常じゃない汗と動悸息切れをコンビニでクールダウンさせて、さも同じ電車に乗っていましたよ顔で対象に接触。
結果オーライ!終わりよければすべて良し!
しかーも、こんな日に限って対象者が饒舌で「このまま飲み行きますか!」ってノリで飲みにまで行けて色々聞けちゃいました。
やっぱ、俺ってもってるわ~。
探偵に必要なのはスキルは「知力」「体力」「推理力」かもしれないけど、
ジースタイルに必要なのは【強靭な足腰】と担当者の無理難題に応える【ドМ精神】、あと、【なんかもってる】です。これ、採用試験に出ます。