とある復縁屋案件の調査でとある街。
前情報では対象は少し腹の出た体格の良い老年の男性。
歩き方がペンギンのようにヨタヨタ歩くという。
なるほど、これなら見逃しようがない。
張り込むこと30分
早速そんな体型歩き方の男性が目の前を過ぎた。
ほれ来たと意気揚々追いかけるもよく見ると顔が若い。
おっと…似たような人もいるもんだと
急いで持ち場に戻るとすれ違いざまにまた似たような体型が、
今度こそか!
と上手く回り込む。
顔もかなり似ている、けど歩き方が違う…。
「また違った。」
と連絡を入れて持ち場に戻る。
観察していると似ている体型、歩き方の人が頻繁に目の前を通る。
「なんなんだ!この街は!」
隣で同僚が叫んだ。
そういう彼も小太りだった。
この街に小太りが1人増えた。