別れさせ屋案件の工作員と依頼者がコンタクトを取ることはほとんどありません。
復縁工作の時は対象者と再会させる再会工作があるのでコンタクトを取ることはあるけど、別れさせ工作の時は依頼者と工作員がコンタクトを取ることはほとんどありません。
まれに依頼者の要望で直接会ってダイレクトに対象の印象や工作の具合を聞かれることもあります。
今回その数少ない機会に恵まれ、依頼者と直接会い話す機会がありました。
依頼者は対象に行った接触の過程や実際にやった工作の内容を自身を対象に見立ててどのようにしていたのかを見たいとのことでした。
飲食店で食事やお酒を呑みながら普段の工作でやっていることを依頼者に実演してみてもらいます。
もちろん最初の会話の切り口だとか、相手にあった会話の内容だとかは変わってきますが基本的なことは同じで、限られた時間の中でできることをやっていきます。
雑談を交えつつ現状の確認や、一連の接触の流れが終わった後に依頼者から自分が今どうしたいのか、どうなりたいのかを直接話していただけました。
通常そういった依頼者の要望や最終的な案件の着地点にかかわる話は担当者を通して我々、工作員に伝えられます。
しかし、今回はそれらを依頼者の方から直接聞くことができ、より輪郭のはっきりしたビジョンが見えました。
期待や不安、これでいいのか、このままでいいのか等のよりダイレクトな気持ちを目の当たりにして自分のしている仕事の重みを再確認しました。
デリケートな仕事であるため、様々なことに細心の注意を払って調査や工作に臨んでいますが、それが依頼者の要望を叶えるにたるものかはまた別の問題です。
工作員が考える最善の成果と依頼者が望み考える理想の成果は果たして一致しているのか。
より迅速に、より効果的に、より依頼者に寄り添った仕事ができるようにまだまだ改善の余地がある。
今回の依頼者とのコンタクトは今までの私の中の認識を改める良い機会になりました。
今回の案件にかかわらず他の多くの案件でもこの気づきを活かしていきたい。
※工作員ブログ