「対象が出てきました」
とある工作のスタンバイ中、調査員から一報が入る。
この言葉を聞くと、一瞬、心拍数が少し上がる。
何年もこの仕事はしているけど、これから対象者に接触しに行くって時、いつも緊張を覚える。
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ひよっているわけではないヨ!
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スイッチを入れて、対象者の行動ルートを辿る。
いざ接触をしようとしても、対象がどこに行くかで接触方法は変わってくる。
今日はすでに面識は作ってあるけど、ちゃんと話したことはない対象者。
接触しても不自然ではない場所で買い物を始めてくれたので、調査員・担当者と連絡を取り合い、買い物中~店から出るタイミングに声をかけてみるのが妥当だと判断。
緊張感が続く。
対象者を発見。
撮影係の調査員も確認できた。
いざ話しかけてみる。
と…
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めちゃくちゃ好感触やないかーーい!!!
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一瞬で緊張が解ける。
こんな形で出会わずに、普通にプライベートで出会いたかった…というくらい”なにか”波長が合いそうな感じ。
対象もそう感じているのか、かなり好意的。
すんなり連絡先交換ができ、ご飯に行く予定もしれっと確約することが出来てなんだか嬉しい。
工作員も人間だし、対象者も人間。
人間同士”なにか”通ずるものがあると、すんなり工作が進んじゃうよね。
無事に接触が完了し、調査員が待つ駐車場へ。
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おつかれーーーー!!!さすがでーーす!!!パチパチパチ
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笑顔で迎え入れてくれる調査員達。
こうして第一幕が終わり、第二幕に突入していきます。
