朝から先輩と別れさせ屋案件対象の自宅調査。
対象男性の家に女性が泊ってるかどうかを確認する為の張り込み。
その女性は服装も派手で髪の毛がこれでもかってぐらい真っ金金の金髪。
先輩曰く「この地域にそんな派手なん一人もおらんから見たらすぐわかるわ」と。
自分も写真で確認したけど見落とす方が難しいわって女性。
しかも部屋はマンションの一階、出入り口は一つ。
この調査、難易度☆1やん 笑
対象の自宅から最寄り駅に繋がる大通りに出るまでの道が2通りあるらしく、どっちの道を通っても結局は同じ大通りに出るとの事。
先輩「俺がマンションの出入り口を見とくわ」
先輩「手前の①の路地と奥の②の路地のどっちかから大通りに出るから、①と②の真ん中辺りの大通りに居といてくれる?」
先輩「出て来たらすぐ①か②か連絡するから何枚か写真撮ってな」
それぞれ各配置について待機。
一時間ちょっと経ったぐらいかなぁ、出勤ラッシュで自分が立ってた目の前のバス停に人がいっぱい並び出したから皆がバスに乗るまで一旦場所を変えようと思って②の路地に入ってん。
ほんなら一瞬だけずっと向こうの道を金髪っぽいのが横切ったのが見えてね。
走って見に行ったら結構遠くに行ってたからとりあえず望遠MAXで写真だけ撮っといた。
対象かな?って思ったけど、あれが対象なら出た時に先輩から連絡来てるわな。って思ったりして元のバス停前に戻ったら先輩から
「今日は出て来ーへんなぁ」
って連絡が来たから自分は
「さっき同じ様な金髪はいましたけどねぇ」
って写真と一緒に送ったら
「え!?それ対象や!今?」
って返事が来た。
うそーーーん!やで
先輩が走って自分の所に来たもんやから
「見たの5分ぐらい前ですよ」
って言うと
先輩「なんで5分も経ってから言うねん」
と。
自分「いやいやいや、こっちはあんな金髪を出入り口の前におって気付かん訳ないって思いますやん!連絡ないから違うんや思ってましたわ」
先輩「でもわかるやん」
自分「わかるも何もたまたま路地入ったらメッチャ向こうに金髪っぽいのが一瞬チラッと通り過ぎた気がしたから走ってって望遠で撮っただけやからわかりませんやん」
という会話が続く。
どうやら二階に行って出入り口の真上から下を見ようと階段上ってる数秒間に偶然出たよう。
刹那的なすれ違い。
偶然の悪戯。
んー…これはどっちも悪くない。笑